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食事のとり方から見る栄養管理

朝ごはんを食べましょう(朝練前も)

朝ごはんを食べないまま練習に参加するとどうなるのでしょう?「低血糖状態」のまま運動することは集中力の低下やケガの原因にもなります。さすがに朝乗艇の前に朝ごはんを食べるのは無理なのでせめて糖質補給をするようにします。パン、ご飯がダメならバナナ一本、みかん一個などフルーツをオススメします。
出来るだけあごを使う食べ物がいいでしょう。食事には覚醒作用があります。体内に食物が入ることで咀嚼したり、消化したり、吸収したりと体にとっても一大イベントであり、眠気どころではなくなってしまうのです。

運動前後

ウエイトトレーニングやスポーツをおこなうとき、おこなった後の食事について考えます。

・ 運動前:空腹の状態でトレーニングをおこなわないこと。特に食事後4時間以上あいている場合はおむすびやバナナ・果汁ドリンクなどをとってからにしましょう。

・ 運動中:運動で消費する糖質,汗として流出する水分とミネラル(※)を補給します.薄めたスポーツドリンク,蜂蜜レモンなどが望まれます(最悪,塩水でも可).体に対し最も吸収の良い当分濃度は2.5%といわれているので自分で作るときは注意しましょう.スポーツドリンクなら二倍希釈程度です.また一回の練習で飲む量に関しては,あらかじめ練習前後の自分の体重変化を測っておき,その減少量の4分の3を目安にしてください.

・ 運動後:三ページ目の局所的疲労の対処法にも書いたように筋グリコーゲンの代謝回復を急ぐため糖質・クエン酸・ミネラルをとります.でないと筋肉たんぱく質がエネルギー源として分解される恐れがあります.また,筋肉の超回復のために吸収の早いたんぱく質(アミノペプチド※)を三十分以内に取りましょう.

※ ミネラルは筋収縮に関係しているため,不足するとけいれんが起こる・足がつるなどの現象を引き起こし怪我の原因となります.
※ アミノペプチド…小さいたんぱく質のこと.たんぱく質とはアミノ酸がたくさん繋がった高分子(重合体)であるが,アミノペプチドはその繋がっている数が少ない.アミノペプチドは適度に小さいためたんぱく質より人体への吸収が早いといわれている.


夕食(体脂肪を防ぐ)

食事のカロリーが体脂肪となって蓄積されるのを防ぐためには、夕食の食べ方がポイントになります。夕食では脂肪の少ない食事をとりましょう。食後に必ず高まるインシュリンが筋肉組織を低下させ、脂肪組織を活性させるように作用するからです。夕食の後には体を動かすことが少なく、この作用が持続しがちです。

夕食後に軽い運動をおこなうことで、食事で摂取した脂肪はエネルギー源として活用され、体脂肪としての蓄積を防ぐことにつながります。

脂肪はスタミナ源として重要なので、一日これをとらずに過ごすことはスポーツの競技力や日中の活動力を低下させてしまいます。したがって朝食のときに脂肪をとり、一日の活動を開始することで効率よく脂肪をエネルギーに変えることができるのです。

デザートもこれに同じく、夕食後はやめて日中のおやつとして楽しみのがベターです。日中だからといってたくさん食べてしまうのは当然ながら肥満の要因となりますのでご注意を。

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